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三島文学における恋愛と「女性」― 1950年代の雑誌メディアと中間小説をめぐって ― : Love and Women in Mishima Yukio’s Literature : On Magazine Media and Middlebrow Novel

Love and Women in Mishima Yukio’s Literature : On Magazine Media and Middlebrow Novel

초록/요약

本論文では、三島文学研究においてこれまで本格的に研究されてこなかった男女の恋愛に着目し、『沈める瀧』を「中間小説」として捉え、男女の恋愛を含む通俗的なテーマ、または、社会風俗を題材とする中間小説が三島文学にとってどのような意味を持つのかを検討する。 『沈める瀧』が主なテーマとしている「恋愛」、とくに婚外の男女関係は中間小説的なテーマとみなされており、三島文学研究においてこうした中間小説作品群についての学問的関心は従来ほとんどみられることがなかった。しかしながら、この作品が女性誌や大衆誌ではなく、男性エリート層向けの総合雑誌の『中央公論』を通して発表されたことに注意を払うべきであり、三島がなぜこの作品を総合雑誌に発表し、そもそも雑誌というメディアをどのような意図で利用していたのかについて検討する必要がある。多様な雑誌メディアを利用した作家だけあって三島は文学の大衆化を促進し、とくに女性読者の重要性を認めていたといえる。また、作品において女性登場人物に大きな意義を担わせるなど女性を意識した創作を続けていたことが指摘できる。 したがって本論文では、この作品の執筆当時の雑誌刊行の状況に関する検討をおこないつつ、中間小説について、とりわけその位置づけや特性について考察する。そのうえで、三島文学において「中間小説」が有する意義についての検討をおこなう。

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